*久保枝・夏葵
(エターナルオヤブン・b04791)
*篠江・疾風
(風追い・b17556)
*栗栖・タケシ
(紅の貴公子・b21362)
*篠江・つぐむ
(論理演算・b31341)
*篠江・港
(ラジカルスクランブル・b41572)
*篠江・晴杞
(プレデターゲーム・b41574)
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この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、篠江・翔が作成を依頼したものです。
イラストの使用権は篠江・翔に、著作権は絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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リアイベ真っ只中ー!ですね。
そんな日に久々の休みだからと夕方起きた俺です。
ダメすぎです。
すでに第6ターン激戦中でさすがに「あ…っ;」と思いました。
だからせめて7ターンくらいは応援してみようと初応援参戦←
上手く応援送れてるかな??
さて、そろそろ年賀状描かないとです;;;
1月のオフ会今から楽しみvvv
何てったって………煽ちゃんが来るーvvvv
o(・∀・`o)(o´・∀・)o
お泊まりに来るーーvvvvv
珠洲ちゃん、月曜お仕事で無理かなぁ……??
(´・ω・`)
皆で会いたいですー…。
鏡次くんはどうするか決めたら教えると良いよ←
カラオケ行きたいね、カラオケー!
あと、来る人は是非会おうーvvv
追記はちょっと長いSS。
俺が3年前、歌をやめた時のお話。
相変わらず話が飛んでる為、何となくで察してください←
そのうちちゃんと順を追って載せたいけど。
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【選んだ道 1】
「何を…言ってるんですか…?」
意味はすぐに理解していた…けれど、聞き返す事しか出来なかった。
少し前までこの時間になるとすっかり暗かった空も、段々日が長くなってきている…そんな春先。
つい先日、高校入試があったばかりだと思ったけれど…合格発表はあっという間にやってきて。
第一志望は万に一つしかない可能性だったけど…やっぱり不合格…。
それを、親に報告しなくちゃいけないのは憂鬱以外の何物でもない。
また、どうせ「音楽なんてくだらないものやってるからだ」とか言われるんだろう…。
親と話すのは疲れるし…苛々するから嫌いなんだけど…仕方ない。
最初はそんな…いつものけだるさを抱えて切り出した話。
だけど、父親も母親も…予想以上の言葉を返してくださった。
「歌を続けたいなら出ていけと言ったんだ」
「何、を…っ」
俺のバンドのことを今まで反対し続けていた両親だったが、そこまで言われたのは初めてだった。
「遊んでばかりいるから高校落ちたんでしょ?もういい加減にしなさい、バカバカしい」
バカバカしい?俺は…ただ暇つぶしに歌ってたわけじゃない……。
「お願い…っ、歌は…、俺の全てなんです…っ。他の事なら我慢する…けど!!歌だけは!!」
土下座も出来る勢いだった…。親にお願い事なんて、死んでも嫌だと思っていたけど…ただただがむしゃらだったんだと思う。
「…聞こえなかったか?続けたいなら出ていけと言ってるんだ」
「…っ」
少しでも望みを抱いた俺が馬鹿だった…この人たちに、何を言っても無駄だって…1番俺自身が分かってたじゃないか。
まだ高校入学前の子供に向かって言う台詞かと耳を疑う。
家を出て、どうしろと言うのか…誰かの家を転々としろと?一人で部屋でも借りて生活していけと?
部屋なんか借りるお金、ないのは当たり前なのに…生活の術なんか、身につく前の段階で放り出されて、何もわからないまま路頭に迷えとでも言うのか。
「夢、なんて甘いものが通用する世の中じゃないんだ。現実を見なさい。」
「ましてや、貴方は長男なのよ?晴杞も依月も…あぁなったのは貴方の影響じゃないの?勉強もせずに遊んでばかり」
聞きたくない言葉が渦を巻いて俺を飲み込もうとする。長男だから?だから全部俺の責任なの?晴杞や依月がケンカに走るのも…それなのに俺ばかりがうるさく勉強勉強言われるのも。
「疾風が長男なら良かったのに…」
そうですね…俺と違って勉強も運動も出来るし、反発だってしない…貴方たちにとってはさぞ都合が良いでしょうね。
「そんなに…自分の思い通りに動く駒が欲しいんですか」
「何だと?」
独り言にしては、聞こえるように言ってやった。
相変わらず父親は不機嫌を形にしたような顔をしている。
「そんなに夢を見ることはおかしいですか、無意味なことですか?…叶わなかったら、恥ずかしいものですか?」
憧れている情景があって…それをただの憧れで終わらせたくなくて…欲しがった場所にたどり着きたくて人は追い掛け走る。
道が分からなくなるかもしれない。
道が閉ざされているかもしれない。
途中で疲れて別の道を選ぶかもしれない。
だけど、スタートしなければ…何もないままじゃないか。
ただ憧れているだけじゃ、たどり着く可能性だってないまま…。
俺はそんなの嫌だから…ちゃんとこの足で歩いて、まわり道でも…つまづいても…何もしないよりは良いと思いたい。
「偉そうに…勉強も、運動も、何も出来ないくせに意気がるんじゃない。夢をとると言うなら結構だ、大いに構わない。将来に安定性のない…そんな奴、家にはいらないだけだ。恥だ。」
…
悔しい。
勝てない無力な自分が…応援し支えてくれていた人をこんな形で裏切ることになるなんて。
ここにはいたくない…内にある感情が止まらなくなる前に…そう思うと同時に、気がつけば飛び出していた。
逃げるということしか出来ない自分がまた悔しくて…情けない。
あてなんかなかった。夕暮れにしては暗くなってきた空を見て、そういえば夜は雨だって言ってたっけ…と思い出していた。
バンド仲間…、友達…、どちらにしろ迷惑はかけたくない…。どうしたら良いんだろう…。
諦めるしかない…歌のこと…。今の俺には選択肢なんてないに等しい。
最近…思うように歌えなくなっていたのは、もうやめたほうが良いって警告だったのかな。
気がつけば…学校近くの公園に来ていた。
あぁ…バカみたいだな…俺。何やってんだろ。
いつものベンチに腰掛けて……。
アザと初めて話した場所…クリスマスの奇跡でアザと偶然会った場所…。
また…会えるかもなんて思ったのか?俺は。
……あんなに拒絶されたのに?
俺とはただの友情ごっこだったんだよ…認めなきゃいけない…分かってる。
アイツだって言ってた…俺は、アザから見れば住む世界が違う甘ちゃんなんだ。本気で友達だなんて思ってたのは俺だけだったんだ。
ポツリ、と手の甲に雫が落ちた。一瞬、自分の涙かと思ったけど…雨だ。
夜から…って言ってたのに…早いよ…。
たった一雫の雨は、数分ですぐに本降りになった。
けれど…帰りたくない…。まだ頭の中がぐちゃぐちゃで…。
諦めたくない…。
辛い…。
頬を伝い落ちる雫が、雨なのか、涙なのか分からなくなっていた。
「翔…」
急に雨が途切れた…。一枚の上着が、俺を雨から守るように頭上を被っていた。
「ア、ザ…」
どうして…
「どうしたんデス…風邪ひきマス…」
どうして…。
どうしてまた会ってしまうんだよ。
どうして前みたいに話し掛けて来るんだよ…。
「家、どこデス?送りマス」
視線を足元に戻して、ただ首を横に振る。こんな顔、見られたくなかった。
「………帰りたく、ないんデス?」
「………」
何で…放っておいてくれないんだ。小さく頷く…ダメだ…こんな時にそんな風に気にかけられたら、甘えてしまいそうになる。
「翔…とりあえず…オレの家で…あったまって…」
本当に…何なんだよ…。何で優しくするんだ…。とことん突き放してくれたら、こっちだって迷う
ことないのに。
「ね?本当に…風邪ひきマスし…傘も貸しマスから…」
ズルイ…こんな。
こんな…。
信じて傷つくのはもう嫌なのに…。
だけど、今は…誰かの手に縋らなければ自分がすり切れてしまいそうで。
少しだけでも…寄り掛かれる場所が欲しくて。
ただ…小さく頷いた。
【続】