*久保枝・夏葵
(エターナルオヤブン・b04791)
*篠江・疾風
(風追い・b17556)
*栗栖・タケシ
(紅の貴公子・b21362)
*篠江・つぐむ
(論理演算・b31341)
*篠江・港
(ラジカルスクランブル・b41572)
*篠江・晴杞
(プレデターゲーム・b41574)
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この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、篠江・翔が作成を依頼したものです。
イラストの使用権は篠江・翔に、著作権は絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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身長がちょびっとのびてたーvv成長期ーv(?)
と、喜んだのも束の間…テストあるんだね…またorz
うー…前回散々だったもんなぁ…。でも勉強嫌いー!
昨日の台風すごかったーー;;;
で、今朝バイト行く時にはまだ暴風雨で、傘さして行ったんだけど…後数歩でバス停、ってトコで傘大破した←
うわーん;;
そればかりか、俺が職場に着いたらカラっと雨上がって…それ以降は天気良かった…。
イジメかバカーーー!
珠洲ちゃんは今日直撃の日だったみたいだけど無事かなぁ←
えーと、続き…。
司ちゃんはいつぞやのチャットでの質問の答え…お待たせしました。
時代は3年前にさかのぼります←
俺の通う中学は、ごく普通のどこにでもあるような学校だ。
優秀な生徒とそうでない生徒がいて…
ある程度基本に忠実な部活動の数で…
七不思議があったり、ちょっと問題ありな不良がいたりした。
「昨日さ、学校前で喧嘩あったらしいよ。またあの猛犬!」
「マジ?巻き込まれるのだけは勘弁だよな」
昼休み、よくつるんでる仲間内でご飯を食べながら友人が言い出した。
「??猛犬て何??」
歌ばかり熱中してるせいか学校の噂には俺はてんで疎い。
「翔、お前そんなポヤーっとしてると真っ先にカモられっぞ」
「ただでさえ瓶底眼鏡でカツアゲしてください、ってスタイルなのに」
じっと呆れたように友人二人に視線を注がれて俺はムーっと眉をひそめる。
「お前、何年ここ通ってんだよ…もう三年だぜ?!」
「知らない奴の方が珍しいっての!何組だっけ…まぁいっか…御巫アザ!悪い噂しか聞かないうちの学校の1番の問題児だよ!」
アザの名前を最初に聞いたのは恐らくこの時だった。
女癖は悪く、酒、タバコ、暴力。数十のピアスと真っ赤な髪…中学生とは思えない見た目。
先月は誰々が病院送りにされただの…
今月は何処何処でヤバイ組の奴とつるんでただの…
御巫アザに関する悪い噂を長々と聞かされた。
「だからな、翔みたいなのは近づいちゃ駄目だぞ!目が合ったら全ての力をもって逃げ切れ!」
「そ、そんな化け物みたいな;同じ学年の人間でしょ…?」
「もう、これだから心配だよこのあまちゃんは…っ。」
冗談じみたやり取り…この時はまさか、その噂の御巫アザに自分の人生が左右されるなんて考えもしなかった。
初めて言葉を交わしたのは…秋も中盤にさしかかった頃だった。
いつもと同じ、友人との帰り支度。
校舎を出ると、夏はあんなに明るかった空が、同じ時間帯とは思えない赤紫の夕焼け空。
寄り道しようか、とか…今日の抜き打ちテストのこととか他愛ないお喋り。
例の猛犬が学校に来るなり絡んで来た不良生徒と乱闘…その騒ぎと遭遇するまでは何もかも日常的だった。
先生たちが慌てて対応しているその場には数人の生徒が倒れていて。
例の猛犬はいなかった。
「こえー…。なぁ、裏から帰らないか?」
「だな、校門出たとこにいるかもしんねーし。ほら、翔行くぞ」
「え?あ、うん」
騒ぎが気になったが二人に呼ばれ、俺は後を追った。
だけど、友人二人もまさかの計算違いにしまったという顔をする。
その猛犬が裏門にいるなんて。
正門ほど野次馬はいないが、それでも数人の生徒が遠巻きに見ている。
皆の視線の先…校舎の外壁にもたれて座り込んでいる…私服なので生徒、かどうかわからないが間違いない…噂通りの外見。
あれが、御巫アザ…?
服が少し乱れていて、殴られたように、口の端に血が滲んでいる。
女子生徒がひそひそと「野蛮」だと呟いた声が聞こえたのか、鋭い目でこちらを睨む。
敵、なんだ。彼にとって…今この場にいる全ての人間が。
絶対に近づくなと目が訴えている。干渉なんかされたくない、そんな目だった。
だけど…思ったより怖さは感じられなかった。
どこか淋しそうで…辛そうで…傷つくのが怖くて誰とも関わらない…壁を作っている…そんな勝手な事を思って、気がつけば水道まで走っていた。
「翔?!」
「ごめん!ちょっと待ってて!!」
持っていたハンカチを濡らして、少し緩くしぼるとさっきの場所へ戻った。
彼がホントに、皆が恐れるような猛犬なら…余計なお世話と殴られるかもしれない…目をつけられるかもしれない。
それでも…俺、こう見えて結構頑固だから。決めたら行動しなきゃ気がすまないたちなんだよね。
多分、周りからの視線が俺に向けられた瞬間だったと思う。
「あの…」
誰よりも近い距離に、御巫アザがいて…先程の目が俺だけに向けられる。
少しだけ、緊張した。
「冷やさないと、腫れちゃいますよ?」
濡らしたハンカチを差し出すと、鋭かった表情が途端…驚いたように緩んだ。
そんなささやかな人間らしさが嬉しくて、自然に笑顔になる。その笑顔に、少しだけど…不器用な笑顔を返してくれた。
「アリガトウ…ゴザイマス…」
「いえ、お大事に」
警戒しながら、猛犬はぎこちなく言うとハンカチに手を伸ばした。
なんだ…やっぱり見間違いじゃなかったみたい…この人を纏う、冷たい印象の下の…温かい空気は。
あ、そうだ…自己紹介!と思った瞬間腕をすごい力で引っ張られる。
「ばか…お前…っ」
友人が真っ青な顔で俺を引きずり戻した。
なんか失礼なお別れになっちゃったな…精一杯の申し訳なさを込めて遠ざかる猛犬さんにペコ、と頭を下げる。
学校の敷地から出るなり、二人からは怒られた…いや叱られたという言い回しのほうが合ってる気がする。
親が子供を叱るように、「めっ」と言われた。二人は俺を何だと思っているのか。
でも、笑ってくれたんだ。笑い方を知らないみたいな…忘れてしまってたような初々しい感じで、笑って、ありがとうって言ったんだ。
あの瞬間だけでも、少なからず俺には…決して悪い人には見えなかった。
また、会えるだろうか…今度こそ自己紹介、出来るといいな。
アザ視点の方を昔書いてたんだけどそれを俺視点に直しただけなんだけど(笑)
これがなかったら、俺とアザは全然違う世界に生きてたのかなーと思うと不思議!