side－晴杞

３月から副団長になりますよ、と。

…頼られるとか…
信用されるとか…

俺には合わねぇんだよ。


真面目なことにマジになんのは昔から嫌いだった。

俺がマジになんのは港とのゲームの対戦とむしゃくしゃした時のケンカだけ。


恋愛も、お友達付き合いも、勉強も…
俺がマジになるとかちょー笑える。
俺はいつだって不真面目で、緊張感なくて、バカで単純でミーハー。
そんなキャラで生きてれば良い。

…だから、マジになれるやつが羨ましくて…すげぇ遠い気がする。

今更だ。
そういう位置づけを築き上げてきたのは自分なんだからな。
後悔なんかしてない。でも満足だってしてるわけない。

俺は、誰かの踏み台で良い。
はやにぃが港に団長任せたのも、ある意味そういう事。
俺には荷が重すぎんだよ…誰かに頼られる位置付け。

港ってチビだから俺辺りでも踏んづけてジャンプしねぇと高くあがれねぇじゃん。


俺スタイルでいく。これからも。
これが俺なんだよ…。
いつだってふざけて茶化して…そんなバカで良いんだ。

黙ってればカッコイイだとか…
うるせぇよ。

俺がカッコ良くするとか…そっちの方が全然カッコ悪ぃっつーの。


副団長になる前に…吐き出したかったモン。
３月からは、ちゃんといつもの俺だから。